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「安藤忠雄展-挑戦-」に行ってきた! 国立新美術館で2017/12/18まで(平日の混雑具合と感想)

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安藤忠雄展に行ってきた感想になります。

国立新美術館開館10周年「安藤忠雄展―挑戦―」の概要

  • 開催期間:2017年9月27日(水)~12月18日(月)
  • 休館日:毎週火曜日
  • 開館時間: 10:00~18:00(金・土は20時まで。入場は閉館30分前まで)
  • 観覧料:一般1500円/大学生1200円/高校生800円
  • *中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。11月3日、4日、5日(金祝・土・日)は高校生は無料(学生証提示要)
  • 場所: 国立新美術館 企画展示会1E+野外展示場
  • 住所:東京都港区六本木7-22-2
  • アクセス:

東京メトロ千代田線乃木坂駅/青山霊園方面改札6出口
都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から 徒歩約5分

www.tadao-ando.com

安藤忠雄展の混雑具合

私が行ったのは平日の午前中になります。チケットを買う時には特に混んでいる印象もなく、入口に行列ができていることもありませんでした。

ただ、平日の午前中にもかかわらず、展覧会場に入ると、結構人がいるという印象を持ちました。空間が広いのでぎゅうぎゅう詰めになることはありません。

作品は木工模型?と、実際の建築物を小さな液晶テレビで映し出しており、それらを見て歩きます。そのため、次々に人が流れるというより、一旦そこでの滞在時間が発生するので、会場内にたくさん人がいる状態という面があると思います。

安藤忠雄さん・・・今の日本で一番有名な建築家!

私は素人ですが、今生きていらっしゃる日本の建築家としては最も有名な方だという程度には理解しています。建築家でありながら、テレビで目にすることも多いですね。

元プロボクサーで、独学で建築を学んだという、非常に注目される経歴もあります。

関西を拠点とする建築家の方なので、関西もしくは東京の大きなプロジェクトへの参加が多いです。

*(このブログの対象である)日吉エリアでの現代の有名建築家の作品としては、槇文彦さんによる慶応義塾大学日吉キャンパスの日吉図書館があります。槇文彦さんは、建築家のノーベル賞「プリツカー賞」を安藤忠雄さんの2年前(1993年)に受賞されています。

ちなみに、新国立競技場の設計者で、やはり有名建築家の隈研吾さんは横浜市港北区大倉山のご出身です。

「安藤忠雄展―挑戦―」の内容

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展示会場は、安藤忠雄建築事務所の一部を再現したコーナーから始まります。

その後の流れとしては、下記のような分類になると思います。

  • 住宅建築
  • 屋外建築の実物「光の協会」
  • 教会建築
  • 商業施設
  • 直島プロジェクト
  • 大規模建築(美術館)
  • 現在すすめている共生プロジェクト(映像)

作品模型がありますが、最初の住宅エリアで実際の建築物動画を眺める時間が長くなります。数があるので、一つ一つ見すぎると最後に疲れてしまうと思います。

会場から出なければ行き来自由なので、ある程度見て最後まで行って、また観たい作品がもしあったら、戻ってくるのがベターだと思います。

全体をみて回ると2時間位かかるかと思います

会場で写真撮影が可能なのは2箇所。屋外の「光の協会」と「直島プロジェクト」エリアです。

住宅建築エリアから始まる

安藤忠雄さんというと、住宅建築も有名です。

何といっても「住吉の長屋」は今でも取り上げられる代表的な作品です。

その辺りから、数々の手がけた作品が、木工での模型展示と、小さな液晶テレビで実際の建築物の動画が流されています。

実物大の「光の教会」

安藤忠雄さんの代表作として「光の教会」という教会建築があります。

なんと、新国立美術館の会場の外に、実物大の建築物が建てられています。

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素材もそのまま、コンクリート打ちっぱなしですね。

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実際の教会と違うのは、椅子が一部のみの配置になっている位ではないでしょうか?内装の自然な段差も印象的でした。

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光が入る場所を外からみると、こんな形になっていました。

商業施設・美術館施設エリア

安藤忠雄さんは、国内外の商業施設、芸術にかかわる公共施設を多く手掛けています。

住宅エリアと教会エリアを過ぎると、区切りのない大きな展示会場に出ます。

住宅建築エリアと異なり、模型も大規模になってきます。

商業施設では、関東の場合、表参道ヒルズ、東急東横線渋谷駅などが有名でしょうか。

東急線では東急大井町線上野毛駅も手掛けています。

一からの建築だけでなく、海外の建築の増改築もありますので、歴史的建造物のような大規模な模型も登場してきます。

個人的には、一から手掛けた現代の作品の方がみて楽しいですね。

直島プロジェクト

直島は、瀬戸内海にある香川県に属する島です。

ベネッセグループとその創業者の方が、美術館やホテルなどを配置した芸術の島として開発が続けられています。この島のミュージアムなどの建築物の多くを安藤忠雄さんが手がけています。

その直島の風景を、映像と木工で展示しているコーナーが、商業・公共施設会場の真ん中に配置されていました。

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スクリーンも雄大な風景がわかるように横一面に広がっています。

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屋根をみても、結構精細に作られていますよね。

その他

最後のコーナーとしては、映像やパネルで、これまで地道に続けている緑化プロジェクトの紹介がされています。

展示会場を出てすぐの場所にはグッズ販売コーナーがあります。

安藤忠雄さん直筆のスケッチサイン(ラフなスケッチと直筆サイン)が書かれた、展示会カタログが1,980円で販売されていました。

まとめと感想

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(ちなみに、国立新美術館は有名建築家の黒川紀章さんの作品)

日本を代表する建築家の作品集。光の協会以外は実物大ではありませんが、小さいけれども住宅建築にはコンクリート打ちっぱなしや造形に特色があり、建築展としての作品の数々は見ごたえがありました。

東京にいながらにして、大阪にある代表作の「光の協会」を入場料だけでみる機会はないですよね。 建築に多少興味のある方なら、意外にボリュームもありますし、楽しめる展示会だと思います。